夏に読みたい小説を113冊紹介していきます(本当は100冊にする予定だったけど、うっかりオーバーしてめっちゃ中途半端な数に……)。

夏をテーマにした小説はもちろん、とにかく夏に読んでみたくなるような「青春小説」を中心に紹介しています。

難しい本よりも簡単な本を多めにラインナップしているので、気軽に読める本を沢山探している人は是非この中から愛読書を探してみてください。

※ただし海外の小説は難しい本も幾つか掲載しています。

目次

■夏の時期をテーマにした小説 1~31

ガッツリ「夏」の時期をテーマ、舞台とした青春小説を紹介。

■夏っぽさを感じられる小説 32~38

夏をテーマにしている訳じゃないけど、夏っぽさを強く感じられる小説をラインナップ。

■夏要素は無くとも、夏の愛読書にしたい小説 39~70

特に夏要素は無いけど、夏休みなどにじっくり読んでおきたい小説を手当たり次第に紹介。

■サクッと読めて夏を感じられるヤングアダルト 71~77

ライトノベルとかピュアフル文庫とか、サクッと読めるレーベルの夏っぽい小説を紹介。

■海外の小説たち 78~113

海外のオススメ小説をやっぱり手当たり次第に紹介。

■夏の時期をテーマにした小説

1 向日葵の咲かない夏 道尾秀介

夏休みに綴られる青春ミステリ……なのだが、これは多分好き嫌いが分かれる作品だと思う。

特にミステリ部分が良くも悪くもかなりぶっ飛んだ設定とオチなので、これを受け入れられない人は多いかも。

でもかなり骨太な青春ミステリだし、ぜひオススメしたい一冊。

2 晩夏 図子慧

かなり心にグッと来る青春ミステリ。

ストーリーのインパクトさはちょっと足りないかもしれないが、ずっと心に残る本だと思う。

3 少年たちの終わらない夜 鷺沢 萠 

好き嫌いが分かれる……かもしれないが、好きな人にはクリーンヒットするはず。

ちょっとクールで切なさのあるお話。少なくとも「爽やか夏」って感じではない。

学校マジでクソだわー……と思ってる中高生に刺さりそうな本だと思う。

4 夏の口紅 樋口有介

夏と言えば樋口有介。甘さと切なさがあり、サクッと読めるジュブナイル。

樋口有介らしいサッパリした文体と登場人物のやり取りが魅力。

5 八月の舟 樋口有介

「夏の口紅」と似た傾向の作品か。こちらも甘酸っぱさと切なさがある。

6 ぼくと、ぼくらの夏 樋口有介

また樋口有介。これも「夏の口紅」や「八月の舟」と似たような雰囲気の作品。

個人的には「夏の口紅」の方が面白いかなと思ったり。

7 蛇行する川のほとり 恩田陸

夏をテーマにした青春ミステリの傑作。心に残る深い物語が魅力。

それなりに骨太と言える深さとクオリティを持っている本。

ライトすぎる本はちょっと……という人はこの本を読んでみると良いかも。

8 夏と花火と私の死体 乙一

まぁ定番ですね。ホラー寄りの作風。

かなり読みやすいし、夏の夜に読みたいと思える一冊。

にしても新装版の表紙はなんか色々不気味。

9 夏のロケット 川端裕人

川端裕人も夏のイメージが強いか。ロケットを作ることに執念を燃やし続けた大人たちの物語。

タイトルに「夏」と入ってる割りには夏要素はかなり少なめだったりしますが。

10 世界の涯ての夏 つかいまこと

ハヤカワ文庫JAの作品。映画よりもゲーム化した方が成功しそうなお話で、

エンタメ要素が強い。SF要素に関しては雑な所があるかも。

11 閉ざされた夏 若竹七海

若竹七海の青春ミステリ。

夏にじっくりと骨太のミステリが読みたい人はぜひ。

12 クール・キャンデー 若竹七海

ページ数が短くてサクッと読めるお話。

夏休みの初日から始まる物語。タイトルの通りクールな女子中学生が主人公。

13 君と夏が、鉄塔の上 賽助

かなりぶっ飛んだ女子高生がヒロインのお話。

テイスト的には多分「涼宮ハルヒの憂鬱」に似ていると思う。

ライトな内容なのでサクッと読めるはず。

14 夏色ジャンクション 福田栄一

いわゆるロードムービーもの。小説でロードムービーと言われると退屈なイメージが湧くかもしれないけど、この作品は目まぐるしく色々な展開が起きるから退屈しない。

ひと夏の青春、恋愛。夏の終わり。甘酸っぱさと切なさ、そして爽快感を味わいたい人にオススメ。

15 翼はいつまでも 川上健一

爽やか。とにかく爽快感溢れる夏の物語。

とにかく純粋に明るい気持ちになりたい……という人にオススメ。

16 サマータイム 佐藤多佳子

ヤングアダルト……と言っても良いくらいには気軽に読める。ページ数少ないし。

情緒があるというか、静かに進むお話。雨が降っている時に読みたくなる作品かも。

17 いちばん初めにあった海 加納朋子

爽やかでほんわかするお話。手応えは無いけど、サクッと小説を読みたい人にはオススメか。

18 真夏の異邦人 喜多喜久

オカルト研究サークルに所属する主人公が、不思議な少女と出会うお話。

ちょっと読みにくいというか人を選ぶ可能性はあるけど、夏っぽさは十分にある。

一応SF青春ミステリーという位置づけだけど、そこまでSF要素は無い。

19 カカオ80%の夏 永井するみ

爽やかでキラキラした雰囲気の青春ミステリ。

天気の良い日とか、元気な日に読みたい本。

20 プリズムの夏 関口尚

夏、そして恋愛! と言った内容の小説。

インパクトは無いけど、「夏」と「恋愛」にピンと来た人にはオススメ。

21 夏のこどもたち 川島誠

そんなに強くオススメしたい本ではないけど、ゆるーくサクッと読める小説。

箸休めに読むなら有りか。

22 少年の輝く海 堂場瞬一

堂場瞬一も個人的にはなんとなく夏のイメージがある。

アマゾンの評価は高くないけど、夏に山村留学に来たとか、

そこで少女に出会うとか、その昔沈没した舟の在り処が描かれている地図を見つけたとか、

これでもかってくらいに夏らしさを盛り込んだ小説。

だからこそありきたり過ぎるお話ではあるかもしれない。

あまり小説を読んだ事が無い人の方が楽しめる小説かも。

23 ガールズ・ブルー あさのあつこ

まさに爽やか! 青春! みたいな群像劇を描いた夏のお話。

ちょっと内容がユルすぎる気はする。刺さらない人には徹底的に刺さらないかも。

24 夏期限定トロピカルパフェ事件 米澤穂信

古典部シリーズでお馴染み米澤穂信の作品。こちらは小市民シリーズです。

タイトルの通り夏のお話で、ライトな青春ミステリという体。

一応これ一作でも読めるけど、なるべく前作の「春期限定いちごタルト事件」も読んでおきたい。

25 西の魔女が死んだ 梨木香歩

まぁこれも定番の一冊。爽やかというかピュア過ぎて、なおかつゆるいと言えばゆるい小説なので、手応えを求めてる人にはあまりオススメ出来ないかも。

26 ぼくらのサイテーの夏 笹生陽子

小学生が主人公の物語。内容はかなりユルイ。

箸休めの本を探してるなら買ってみても良いかなと。

27 林檎の木の道 樋口有介

ここに来てまた樋口有介。

夏の時期が舞台の青春ミステリ。

「夏の口紅」や「八月の舟」よりも読み応えはあると思う。

28 ナツイロ 関口尚

「プリズムの夏」でなんとなく夏のイメージが強い関口尚の作品。

インパクトは弱いし人を選ぶ本かもしれないけど、爽やかな夏の雰囲気は良く出ている。

29 ぼくが探偵だった夏 内田康夫

浅見光彦シリーズの一冊。

ミステリを読みたいなら読んでおいても良いかも。

シリーズ未読の人でも楽しめる内容になっている。

30 空色ヒッチハイカー 橋本 紡

夏休みに青年が旅に出て、不思議な女の子を乗せてひたすらドライブに出るというお話。

割りとスラスラ読み進められる文体と雰囲気だと思う。

31 花が咲くとき 乾ルカ

少年と謎の老人が旅に出るお話。

個人的には好きな小説なんだけど、あんまり評価は高くない。

■夏っぽさを感じられる小説

32 島はぼくらと 辻村深月

「夏休み」などをテーマにしている訳ではないが、

「島」を舞台にしているだけあって夏らしさは抜群。

ミステリで有名な辻村深月だが、こちらはガッツリとしたジュブナイル。

33 僕たちのアラル 乾緑郎

SFチックな青春小説。

夏頃を舞台とした描写はあるが、別に夏をテーマにした小説ではない。

でも甘酸っぱさと切なさがあるラストなので、夏に読んでみたい一冊ではある。

34 青い約束 田村優之 

経済をテーマにした青春小説。

高校時代の過去と現在がリンクしている……的なお話。かなり感動できる。

夏のお話ではないけど、夏にじっくり読みたいと思える本。

感動的でなおかつ爽快感もあるので、夏にはピッタリかなと。

35 猫島ハウスの騒動 若竹七海

別に夏をテーマにした小説では無いけど、島を舞台にしているので夏っぽさはある。

ミステリではあるけど、全体的にライトなテイスト。

ていうかここ最近の若竹七海の小説はコージーミステリが比較的多め。

36 くちびるに歌を 中田永一

別に夏をテーマにしている訳ではないけど、かなり夏っぽさはある。

田舎の学校の合唱部が舞台で、様々な人間関係が描かれている。

ちなみにモリタイシがコミカライズしているんだけど、漫画の方もかなり面白い。

37 プシュケの涙 柴村仁

夏休みに、学校で女子生徒が転落して……という導入から始まる青春ミステリ。

いい意味でベタなストーリーで織りなすお話。

元はメディアワークスだったけど、そこまでラノベっぽい感じはしない。

38 リカーシブル 米澤穂信

米澤穂信の青春ミステリ。

夏はテーマになってないけど、夏のようなジメっとした雰囲気がある。

■夏要素は無くとも、夏の愛読書にしたい小説

39 BG、あるいは死せるカイニス 石持浅海

面白い。この上なく面白いが、かなり異色な作品というかメフィストっぽい作品。

そして個人的には石持浅海の真骨頂と言える作品。

説明文を読めば分かるが、結構変わった世界観と設定を持っている。

どす黒いお話とかエログロとかダウナーとかノワール小説とか、なんかそういうキーワードにピンと来る人にオススメ。刺さる人には絶対刺さる。

40 リアルワールド 桐野夏生

キレ味のあるダウナー系の青春小説。

こういうカッコいい系(変な言い方だけど)の青春小説は個人的に大好物。

41 何様ですか? 枝松 蛍

超ストレートなイヤミス。いわゆる「ざまぁ系」に分類される青春小説。

ラストは賛否両論あると思うけど、徹底的にイヤミスとざまぁ系を感じたい人にオススメ。

42 希望が死んだ夜に 天祢 涼

とにかくラストが切ない。やるせない。あまりにも辛すぎる結末。

でも綺麗な結末の本ばかり読むのではなく、たまにはこういう本も読んで欲しい。

43 スクランブル 若竹七海

俺の心のバイブル。青春(学園)ミステリの金字塔。特に高校生に読んで欲しいと思える作品。

青春ミステリ好きなら絶対読め。とにかく読め。これを読まずに死ぬな。

若竹七海らしいブラックで皮肉の効いた文体が最高に素晴らしい雰囲気を醸し出している。

ちなみに主人公の彦坂夏見は他の若竹七海作品にも登場している。この彦坂夏見がまた魅力的なキャラでお気に入り!

44 アルキメデスは手を汚さない 小峰元

これは間違いなく青春ミステリの最高傑作。評価も高い。

この本を読まずに「青春ミステリ好き」は語れない。とにかく読め。

45 ヘビイチゴ・サナトリウム ほしおさなえ

ガッツリとした学園ミステリ。高校生が屋上から飛び降りて死んだ……という、学園ミステリではもはや定番の展開から始まるお話(褒め言葉)。

学園ミステリが好きならおさえておきたい一冊。

46 ら抜きの殺意 永井愛

これは小説ではなく演劇のシナリオ。

とにかく面白い。読んでいると「映像で観てみたい」と思わせる魅力を持っている。

ちなみに夏要素は一切無い。

47 幸せ最高ありがとうマジで! 本谷有希子

こちらも演劇のシナリオ。とにかくセリフが秀逸。

サクッと読めるし、夏は小説以外の本も読みたいと思っている人はぜひ。

48 私を知らないで 白河三兎

中盤までは中だるみが凄くてあまり面白くないんだけど、

後半から突然ものすごく面白くなる。

ラストは切ない。切なすぎてやってられない。そんなん有りかよって思う。

切なすぎる恋愛を感じたい人にならかなりオススメ出来る。

ちなみに物語は夏の終わりから始まるけど、特に夏をテーマにした小説ではない。

49 名前探しの放課後 辻村深月

辻村深月の青春ミステリではこれが一番面白いと思う。

「冷たい校舎の時は止まる」と「かがみの孤城」はどちらも中だるみ感が凄いけど、

「名前探しの放課後」は特に中だるみ感が無く、常に楽しめる。

ちなみに上下巻となっており、結構長い。

50 FEED 櫛木理宇

櫛木理宇の本では一番面白い。二人の少女のお話。

暗い青春小説が好きな人にオススメ。

桐野夏生の「リアルワールド」が好きならこれも楽しめるはず。

51 裏声で歌へ君が代 丸谷才一

タイトルだけ見たらなんかあっち系の小説なのかなと思う人が居るかも知れないけど、別にそんな事はない。

純文学でページ数もそこそこ長いけど、あまり難しい本を読んだ事が無い人は、たまにこういう本も読んでみてはどうでしょうか。

ただこの本自体はもう絶版で中古じゃないと手に入らない。

今のところ全集ならアマゾンで新品が売ってます。

52 君がぼくに告げなかったこと 図子 慧

学園ミステリは高確率で級友が転落死するという設定が入っている。

ベタな学園ミステリ好きならぜひ読んでおきたい一冊。

53 ハーモニー 伊藤計劃

SF……と言えばSFなんだけど、SFの一言で片付けられない骨太な作品。

映画化もされており、小説と合わせて楽しむ事が出来る。

54 Jの神話 乾くるみ

まぁ思い切り好き嫌いが分かれる作品だと思うけど、

そもそも乾くるみの作品は好みで評価が分断される作品が多かったりする。

これは「BG、あるいは死せるカイニス」が好きな人なら楽しめると思う。

55 世界の終わりの壁際で

ハヤカワ文庫JA作品。青春SF小説。

「世界の涯ての夏」が好きならこの本も会うはず。

全体的にゲームっぽいストーリー。

56 放課後 東野圭吾

ラストが素晴らしい学園ミステリ。

学園ミステリが好きな人に是非薦めたい一冊。

57 希土類少女 青柳碧人

儚いというか、かなり切ないラストのSF小説。

青春小説が好きな人には結構刺さりそう。

物語の根本的な格はSFじゃなくて人間ドラマにある。

58 あなたが愛した記憶 誉田哲也

一応ホラーサスペンスというジャンルになってるけど、別にホラーという感じはしない。

かなり切なくて暗いお話。……なんかこういう切なくて儚い小説ばかり紹介してジャンルに偏りがあって申し訳ない。

小説にしても映画にしても、あまり明るい物語には触れないんだ……。

59 永遠の出口 森絵都

青春小説と言えばこの作品は外せない。

まぁ大人になってから読むとちょっと合わない内容かもだけど。

大人よりも高校生くらいの年齢の方が楽しめるか。

60 死んでも治らない 若竹七海

若竹七海のコージー・ハードボイルド。

痛快。とにかく痛快。若竹七海らしい皮肉が効いた文体とストーリーが本当に最高。

61 亀と観覧車 樋口有介

この辺から樋口有介がちょっとなんというか……まぁ色々と作風が変わってきてる。

樋口有介のファンならオススメ。

62 残虐記 桐野夏生

桐野夏生らしくなかなかグロテスクな小説。

ダークな内容が好きな人に向いてる作品かと。

63 小銭をかぞえる 西村賢太

私小説。一時期それなりに有名になった西村賢太の作品。

まぁ少なくとも明るい話では無いけど、こういう作品もどうでしょうか。

64 希望の国エクソダス 村上龍

絶望と希望が描かれるお話。

これは中高生向けの小説かなと思う。

65 長い腕 川崎草志

無関係と思われる二つの事件がリンクしていた……というサスペンス小説。

これは面白い。かなりオススメ。

66 オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月

辻村深月の青春小説。

かなりライトな内容と文体なので気軽に読める。

感覚的な面白さは「かがみの孤城」よりも上だと思う。

67 世界が赫に染まる日に 櫛木理宇

櫛木理宇らしい作品。テーマは復讐で、なかなか悲痛な物語になっている。

どことなく園子温の「ヒミズ」を連想させる要素がある。

68 風の歌を聴け 村上春樹

村上春樹のデビュー作。

大人はもちろん、中高生にも読んで欲しい小説。

69 ヴィラ・マグノリアの殺人 若竹七海

若竹七海のコージー・ミステリ。葉崎市シリーズ。

コージーと言いつつミステリ面はかなり本格的で面白い。

70 さよなら妖精 米澤穂信

米澤穂信の青春ミステリ。

古典部シリーズの「氷菓」よりもストーリーが深くて面白いと思う。

■サクッと読めて夏を感じられるヤングアダルト

71 サマースクールデイズ 深沢美潮

かなりピュアというか甘いというか暖かいというか、良くも悪くも「ゆるい」と言える本。

女子中学生が読めばハマるかも? あんまり男が読んで面白いと思える作品では無いかも。

あと性別関係なく、多分大人が読むにはちょっと手応えが無さすぎるとは思う。

72 ヴァンパイア・サマータイム 石川博品

ライトノベル。人間と吸血鬼のお話。

まぁ普通と言えば普通、当たり障りのないお話なんだけど、

最後まで読ませる面白さがちゃんとある。

73 二度目の夏、二度と会えない君 赤城大空

ライトノベルです。切ない恋愛の物語。

ライトノベルが好きな人なら高確率で気に入る作品だと思う。

74 あの夏、最後に見た打ち上げ花火は 助供珠樹 

こちらもライトノベル。夏休みのお話で、切なさたっぷりの内容。

ストーリーが雑というかまだ未熟な感じはあるけど、切ない恋のお話が好きな人にはオススメできる。

75 スローモーション 佐藤多佳子

夏っぽいお話ではないけど、夏に読みたい雰囲気があると思う。

どっちかと言うとクールな雰囲気の青春小説。

178ページしか無いので気軽に読める。

76 ガーデン・ロスト 紅玉いづき

女子高生たちのリアルを描いた青春小説。

「痛み」というのをストレートに伝えている物語。

まぁ夏要素は全く無いんだけど、「夏だから青春小説を読みたい」という気分の時には向いている(こじつけ)。

77 三日間の幸福 三秋縋

切なくも素晴らしい余韻に浸れる物語。

まぁベタな内容かもしれないけど、それでもガッツリ楽しめるはず。

■海外の小説たち

78 ジョイランド スティーヴン・キング

夏休みに遊園地でアルバイトを始めた大学生が主人公の物語。

切なさの中にも爽やかさがある。

長い推理を経てラストに全てが収束する。

そのラストのスピード感が良いのだが、ちょっと唐突すぎる感じがあった。

79 夏の沈黙 ルネ・ナイト

骨太の長編ミステリ。まぁそんな夏って感じはしないけど、夏に海外の骨太なミステリを読んでみたい……という人はぜひ。

80 怪物はささやく パトリック・ネス

一応子供向けの小説って事になってるけど大人も読める。

これは夏をテーマにした小説ではないけど、夏の夜に読んでみたい一冊。

物語もそうだけどイラストが魅力的。

81 ジャストインケース メグ・ローゾフ

みずみずしい青春小説。海外の青春小説を読みたいならオススメ出来る。

ちなみに夏をテーマにしたお話ではない。爽やかだから夏っぽさはあるけど。

82 ヴァルカンの鉄槌 フィリップ・K・ディック

「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」でお馴染みフィリップ・K・ディックのSF小説。

とにかく世界観が面白い小説。読みやすいしオススメ。

83 さよなら僕の夏 レイ・ブラッドベリ

まさに子供にも大人にも読んで欲しいと思わせる小説。

レイ・ブラッドベリ好きならぜひ。

84 星を継ぐもの ジェイムズ・P・ホーガン

SFの金字塔。

ラストはまぁ良くあるオチと言えなくもないけど、

全ての流れが集約されたラストは本当に秀逸。

85 聖エセルドレダ女学院の殺人 ジュリー・ベリー

少女たちが在籍する寄宿学校が舞台のお話。

まぁミステリ……とは言い難い内容だけど一応ミステリと言えなくもない。

日本の青春ミステリが好きな人ならかなり刺さる内容。

色んな意味でポップでダークな小説です。

短い文章では説明出来ないような鮮やかな魅力がたっぷり詰まっている一冊。

86 闇の中の男 ポール・オースター

ポール・オースターの小説。

静かでじんわり心に染み渡る内容になっている。

87 殺す J・G・バラード

かなりページ数が短い小説。

これは特に何度も読み返したくなる本だと思う。

88 予告された殺人の記録 G・ガルシア・マルケス

中編小説。ページ数が短いので、海外の小説を読んだ経験が全然無い人でも読みやすい。

とにかく構成が素晴らしい。

89 フランクを始末するには アントニー・マン

とにかく面白い短編集。

……だが、今の所アマゾンでは新品の在庫が無い。

90 厭な物語 アンソロジー

タイトルの通り、なんかすんげぇ厭な物語を多数収録した短編集。

後味の悪い物語が好きな人は是非!

91 隣の家の少女 ジャック・ケッチャム

これ書いたジャック・ケッチャムは……凄い。色んな意味で。

まぁとにかくバイオレンスです。苦手な人は無理だろうけど、

挑戦してみたい人はぜひ挑戦してみて下さい。

92 ライノクス殺人事件 フィリップ マクドナルド

ミステリ小説。

とにかく良く出来たプロットが痛快で面白い。

93 飛ぶ教室 ケストナー

児童文学だけど、大人にこそ読んで欲しい本。

マジでオススメの一冊。

94 転落少女と36の必読書 マリーシャ・ペスル

少女の成長が描かれるミステリ小説。

上下巻になっていてかなり長いけど、ぜひ読んでおきたい本だと思う。

95 町でいちばんの美女 チャールズ・ブコウスキー

ブコウスキーの力作! とにかくカッコいい。素晴らしい。

超オススメ。とにかく読もう。

96 ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか? アレン・ネルソン

戦争のことを綴ったエッセイ。

色々と重い話が多いけど、子供向けという体で書かれているので読みやすい。

97 キャッチャー・イン・ザ・ライ J・D・サリンジャー

まぁさすがに有名すぎるけど、紹介しない訳にはいかない。

小説が好きなら必ず読んでおきたい至高の名作。

98 ナイン・ストーリーズ J・D・サリンジャー

サリンジャーの短編集。

一押しの話はやっぱり「バナナフィッシュ日和」です。

99 はてしない物語 ミヒャエル・エンデ

これも有名すぎるけど、やはり紹介しない訳にはいかない。

子供も大人も年齢に関係無く読んでおきたい名作。

100 イルミナエ・ファイル エイミー・カウフマン/ジェイ・クリストフ

一応小説というジャンルになってるけど、普通の小説ではない。

これはぜひ買ってみて欲しい一冊。お値段は結構高いけど、十分にその価値がある。

101 ヤングスキンズ コリン・バレット

鬱々とした若者たちの物語。

全体的にアウトローな雰囲気が漂っている。

102 パンドラの少女 M・R・ケアリー

映画化もされている小説。文庫版は上下巻。

重苦しいストーリーで、昨今のアメリカのSF映画とかゲームにありそうな内容。

どことなく「ラストオブアス」のような雰囲気がある。

103 その女アレックス ピエール・ルメートル

有名すぎる小説だけど、やはりこれはイチオシ。

秀逸なミステリ小説で、とにかく続きが読みたくなる物語。

104 シンデレラの罠 セバスチャン・ジャプリゾ

主人公が被害者であり、犯人であり、証人でもあり探偵でもあるという面白すぎる設定。

良く出来たミステリになっている。雰囲気は結構重め。

105 15のわけあり小説 ジェフリー・アーチャー

「そう来るか!」という痛快なオチの物語を多数収録した短編集。

これはオススメ。短編集を読みたい気分の人は是非!

106 探偵を捜せ! パット・マガー

ミステリ小説なんだけど、肝心要の「探偵」を探すという変わったストーリー。

結構ポップというか、気軽に読める文体になっている。

107 とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢 ジョイス・キャロル・オーツ

ミステリであり、ホラーであり、ファンタジーでもある。

かなり異色な内容になっている。不思議な小説を読みたい人にオススメ。

108 約束の地 ロバート・B・パーカー

ミステリ小説。ストーリーは割りとシンプル。

分かりやすくサラッと読めるミステリだと思う。

109 緑衣の女 アーナルデュル・インドリダソン

北欧ミステリ。かなり骨太で、続きが気になりまくるミステリ小説。

魅力的な登場人物が多く、会話がものすごく面白い。

にしてもアイスランドの地名や人名は覚えにくい。

110 犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ

シーラッハの有名すぎる小説。

「犯罪」を読んだら、必ずその後に「罪悪」も読むべき。

111 バン、バン! はい死んだ ミュリエル・スパーク

ユーモア溢れる短編集。

かなり痛快で、読んでいてある意味気持ちが良い。

112 悪童日記 アゴタ・クリストフ

悪童日記シリーズの第一作目。

このシリーズはやっぱり一作目が一番おもしろい。

とにかくラストが超秀逸。素晴らしい。

113 アルジャーノンに花束を ダニエル・キイス

これも有名すぎる小説だけど、紹介せずにはいられない。

必ず読んでおきたい名作の中の名作。

ちなみに今は愛蔵版も出ている。

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